米からのアルコール燃料

2011年07月02日

減反政策は転作奨励とは別に、

棚田で燃料アルコール用に米を栽培した場合

収入はどれくらいになるか?

希望的な概略見積もりとして:

800kg/10a

アルコール変換率45%

アルコール単価:100円/l(ガソリン価格に競合できるように)

比重:0.8

800(kg)/10a x 0.45 ÷ 0.8(kg/l) x 100(円/l) =45,000(円/10a)

となる。


食料用米作の場合、

500(kg/10a) x 6000(円)/30kg = 100,000(/10a)

となり、食料用米作が有利である:


上記の例に補助金類や製造・生産コストは含んでいない。


補助金が交付される食料用であっても、経営が成り立たないのに、

ガソリン添加用のアルコールの場合は、後者の半分以下の収入となる。


従って、穀類からの燃料用アルコール製造は、日本国内では、成立が困難であるし、

食料を燃やすという反倫理性(世界人口の90%程度は飢餓状態であるとも言われている)も考慮する必要がある。

穀物(米)では、なくて藁の部分も含めて、全体から、燃料用アルコールが、取れれば、状況は変わるかもしれない。








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この記事へのコメント
TPPで安いお米を燃料用にまわして日本のお米を食糧用にまわした場合はどうなるんでしょうか?
Posted by ver at 2013年05月22日 23:22
ver様 コメントありがとうございます。

政策的に米国ではコーンからバイオエタノールを生産しているようです。
輸入米がコーンに匹敵する低価格であれば、バイオエタノールにすることも可能ではあると思います。
例えば、輸入米の価格が1kgで20円程度。
詳細は醸造業関係にきいてみたいところですね。
Posted by たなだたなだ at 2013年05月23日 14:35
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