玄海原発事故被害予測

2011年06月22日

(2010.5.6) 立命館大学、後藤曜子さんの卒論「佐賀県玄海原子力発電所におけるプルサーマル事故被害予測」を読むと、

背筋が凍るような被害予測がされています。


(概要)

玄海3号機で、炉心冷却系が故障し、炉心溶融が発生。さらに、格納容器スプレイと熱除去系が故障。

このため格納容器が破裂し、大量の放射能が噴出すると仮定した場合のシミュレーションで、被害予測をしています。

福島でも、冷却系が機能せず、炉心が溶融し、格納容器が破損していると見られるため、玄海3号機のこのシミュレーションがあり得ないことと断じることはできません。


この被害予測によると、呼子町・鎮西町・玄海町の全人口が急死。
放射線到達時間は、9-22分。


唐津市・松浦市福島町などでも60%~90%が急死。
放射線到達時間は、38分~1時間22分。


佐世保市・福岡市・佐賀市・伊万里市などでも急性死者が発生。
放射線到達時間は、1時間39分~3時間38分。


長期的に居住不能となる地域は、緩い基準で北九州3県+大分県+熊本県。宮崎県と鹿児島県も一部が含まれます。

厳しい基準では、九州7県+中国・四国地方の半分以上。
韓国の一部も含まれます。

とても衝撃的な予測です。


「想定不適当事故」(想定外・想定してはならない事故という意味でしょうか?)なる用語を鋳造して、

思考停止することが「適切」なのでしょうか?


この事故予測の論文の詳細は:

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/genpatu/GotoYoko.pdf









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Posted by たなだ at 13:28│Comments(0)原子力発電
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